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ヤギ汁の苦い思い出

山羊との出会い
2005年02月12日

今度はヤギの話です。参考にしたのは「沖縄の山羊」(那覇出版社)です。

この本は、薄めの本の割には、めっちゃ専門的でした。目次を開くと、「生殖器の構造と機能」とか「精液の保存」とか「難産の処置」とか。えっ興味ある?そんな人は読んでください。県立図書館にあります。

 ところで、本論に入る前に、
「ヒージャー汁初挑戦物語~第一章~」を紹介します。

 やっぱり、「やぎ汁」は一度は挑戦しないと。「ヒージャー汁」に初挑戦したのはいつだったか?

 それはある夏の日だった。友人Kと平和通りの公設市場2階に行った。比較的すいてそうな店に入る。おばさんが「注文は?」と言ってくる。「『ヒージャー汁』ひとつ」。二人で一つの「ヒージャー汁」。なかなかいい雰囲気じゃない?その二人が男てこと以外は。

とにかくやつはまもなく登場した。どんぶりにちょっとどす黒い汁が入ってて、山羊肉と思われるものがドスンと中央に居座る。そしてその周りにハッパ。これはフーチバーってやつ、ヨモギだ。

 「これが『ヒージャー汁』か」と感慨にふける間もなく、すぐに汁をすくって口へ。

「???」もう一回。「???」まぁまぁまぁ、落ち着け落ち着け。そんなはずはない。そしてかための山羊肉に食いついてみる。「???」次にフーチバー。これは普通に苦い。

 「これが『ヒージャー汁』か」という感動はすでにない。「身体にいい」この言い伝えが唯一背中を押す。すくっては口へ、箸でそぎ取っては口へ、そして苦いフーチバーを口へ。無感動なくり返し。

仲良く半分半分という鉄の友情は崩れ、結局8割は自分が処分することになった。

 感想。おいしくはない。ありがたみもない。でもまずいといってしまうと、ここまで必死で書いてる自分がかわいそうになるので、あえてそうは書かない。とにかく、汁・肉・ハッパが絶妙に、バラバラなのだ。ハーモニーを奏でていない。あっちでトランペット、こっちで三味線、向こうで太鼓って感じ。フーチバーが口直しにしては強すぎる。メインの肉が妙味でない、汁は不穏な臭気。

 二人はあえなく討ち死にし、店を出た。後々になって二人のうち一人は、酔ったオジサンに「コンビニにも山羊汁をおくべきだ」という説諭を受けた。「はぁ」。そんな時ある夏の日をふっと思い出すのだった。

 ヒージャー汁は好き嫌いがはっきり出る食べ物ですが、読んでくれたあなた、ヒージャー汁は好きですか?嫌いですか?

 ついでですが、山羊のキ○玉は、貴重でしかもとてつもなくウマイらしい。


山羊先生、もチョっとがんばれ!
2005年02月12日

昨日の続きです。「沖縄の山羊」は専門的で読む気はしないが、チョロチョロめくると、時々へぇってのがある。

「山羊汁を食べた後に水を飲むな」らしい。
だいたい食べる山羊は肥満してるもんらしい。「戦前の話だが、山羊汁を食べた直後に水を飲むと、この脂肪が胃の中で固まり、消化障害を起こすというのである」。へぇ。

 ところが著者の先生は、「山羊の脂肪は豚脂などに比べて固まり易いことは明らかだが、その凝固点についてはよく知らない」という。けっこう投げやりな感じだ。結局、「羊は冷却料理に不向き」という事実をあげて山羊は羊に似てるから「避けたほうがいいかも」といって全然学者っぽくない結論を出す。意外と学者って適当なのかも。

選挙と山羊。
「もう○○さんのヒージャーを食べたから・・・あなたのは食べるわけにはいかない」
「何杯食べましたか。その倍食べさせます」
という笑い話があるという。

 選挙では序盤戦。中盤戦、終盤戦と山羊を食べ、当選したらさらに一杯と続くので食べるごとに「確かな手ごたえ」なんだとか。「このため選挙の季節になるとヤギの頭数が減る」らしい。ヤギも大変だ。落選しろって祈ってるかも。「お前が落ちれば僕の親父は助かる」みたいな、必死のメェーッ!の鳴き声がきこえてきそう。ヤギには保守も革新もないだろうに。

最後に、いつものようにQ&A。

「ヤギは戦前は豚よりも安かった。○か×か?」。
今日は以上です。オヤスミナサイ。


ヤギ・パワー、ちょっと地球を救う
2005年02月17日

2月12日付の山羊に関するQ&Aの答え忘れてました。

先生によると、1930年代は、山羊1頭が約3円。豚1頭が約34円。ということは答えは○。ということは戦前はみんな常食してたのかな?(この件については調査中です)

ちなみに山羊乳は牛乳よりちょっとだけ栄養価が高いらしい。100g中、山羊乳は63カロリー、牛乳は60カロリー。あえて書くと、人乳は65カロリーできん差でトップ。

最後に。なつっこく近づいてきた山羊を見て「おいしそうだなぁ」と言うのはご法度です。「そんなこと言って・・・」と侮蔑されるのがオチです。どうもみんなは、あのつぶらな瞳に酔ってしまって、それを人間が食べてる事実を受け取りたくないらしい。

 読み返してみて、「ヤギ・パワー、ちょっと地球を救う」というタイトルの意味がいまいちわかりません。多分、はじめは何か考えがあった題名だったと思いますが、書いてるうちに忘れてしまって、浮いたタイトルになったのだと思います。しかも、今現在、自分が書こうとした内容自体忘れてしまいました。いったい何を考えていたのでしょうか?




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